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2012/11/28

バイオハザード6 感想


バイオハザードシリーズとの出会いは、私の場合結構遅くて4の時だ。当時カプコンはバイオハザードを任天堂独占タイトルにすると発表し、大きな話題を呼んだ。まあ、その後に起きたことの方が話題になったんだが・・・・・・。
とりあえずそのことは置いておいて、ほぼ同時期に「メタルギアソリッド ツインスネーク」同梱版のGameCubeを入手していた私は、スタイリッシュ過ぎるスネークを忘れるためにバイオハザード4をプレイした。レオンもかなりスタイリッシュだったが鼻につかない格好良さですぐに夢中になった。そこからは「リメイク版バイオハザード」、「2」、「3」、「コードベロニカ」と、GameCubeで販売されたバイオシリーズをやり尽くすほどはまったものだ。

時は流れて次世代機待望の「バイオハザード5」である。グラフィックは非常に精細になり、コープシステムで相棒が共闘し、オンラインで世界中の人と繋がる。期待するなという方が無理なんだが、その出来には心底がっかりした。
ゲームプレイに関しては文句はない。ソロプレイコープのAIもそこそこ優秀だし、発砲時に動けないのもバイオらしさと言えなくもない。しかし、私のように「バイオハザード4」からバイオファンになった者としては、台詞のちゃちさ、つまらなさ、頭悪さ、かっこ悪さ、センスの無さにもんどり打って倒れてしまった。
二枚目シニカルキャラのレオンに比べると、生真面目筋肉キャラのクリスでは台詞の遊び甲斐は無いかもしれない。しかし、せっかく相棒がいるんだから台詞の掛け合いで面白くすればいいのに、その相棒のシェバが何の面白味のない生真面目美人キャラなのである。まあそんなこんなで、シナリオの方もキーパーソンを物凄くダサい方法で殺しちゃったし、一周クリアしたら封印してしまった。

そして今作「バイオハザード6」である。もうここで言ってしまいますが傑作です。神ゲーと言っても良いでしょう。操作は最新のTPSとも遜色がないし、コープも洗練されて共闘が楽しい。グラフィックはボリュームの増大によって「バイオハザード5」よりも粗くなったが、暗いところでドンパチやるのがメインなのでクッキリしてるより味がある。何より多彩な主人公達のかっちょいい台詞のオンパレード、名言の連発である。懸案のクリスも5の頃より人間味が増し、毒にも薬にもならない生真面目筋肉野郎から暴走イライラクズ野郎へと見事にクラスアップしており、相棒のピアーズも熱血クリスラブスナイパーとして最高だ。

今作は4組の主人公達をクリアすると、隠し主人公としてエイダのソロプレイが始まる。実際のところ、4組の主人公を終えた段階では今作の評価は良作止まりだった。しかし、このエイダのソロプレイこそ「バイオハザード6」の終着点であり最高潮である。
コープシステムを導入したバイオハザードはどうしてもシリーズ原点である「恐怖」をスポイルしてしまった。「恐怖」とは物陰の暗がりに対するものであり、敵に倒されるかもしれないというものでもある。その「恐怖」をエイダ編は思い出させてくれるのである。そして、エイダ編の素晴らしさはその恐怖をねじ伏せるキャラクターの存在だ。エイダ・ウォンという女は今生き残っている主要人物の中ではぶっちぎりでタフな女だ。軽口を叩きながら悠然と血溜まりの戦場を歩く彼女に、プレイヤーは内心ビビリながらも鼓舞され進んで行くことができるのだ。

若かりし頃にエイダに会ったばっかりに独身を貫くことになってしまったレオンには同情する。あんだけいい女は他にいないからな。未だにエイダがレオンを子供扱いしてるのが笑える。さて、今回のオンラインコープはかなり楽しい。上級者とハンドガン一丁で高難易度に挑むのもいいし、中級者と無限弾でヒャッハーするのもいい、初心者を生暖かい目で見守りながら謎解きを自力で解かせたりするのも乙なものだ。

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